2026.10.11

懇親会のハラスメントを防ぐ、幹部退席後も強要を止める役割と対応

懇親会のハラスメントを防ぐには、責任者が帰った後の対応まで決めておくことが大切です。この記事では、強要に気づいた人の動き方、退席の支援、後日の相談の受け止め方を整理します。

この記事の結論:懇親会のハラスメントを防ぐには、幹部が退席した後も、強要や危険な行為に対応する役割を曖昧にしないことが大切です。断る責任を参加者だけに負わせず、周囲が中止や退席を支援できる運営を考えましょう。

  • 酒席や親睦の場でも、立場の違いによる断りにくさは残る。
  • 幹部退席後の連絡先や、会を終了する判断役を決めておく。
  • 後日の相談で「その場で嫌と言わなかった」と責めない。

警察学校の懇親会で強要などの疑い、調査中の報道

読売新聞オンラインは10月10日、岡山県警察学校の教官が、卒業前の懇親会で学生を平手打ちしたり、学生同士のキスを促したりした疑いがあると報じました。記事では、幹部が退席した後に起きたとされ、県警が事実関係を調べていると伝えています。

これは報道時点の疑いと調査状況を扱うもので、本稿で処分の確定を述べるものではありません。一般の職場で参考にしたいのは、責任者の退席によって、会場で不適切な言動に対応する役割まで空白になっていないかという点です。

参加者が笑っていたり、その場に残っていたりしても、自由に受け入れていたとは限りません。上下関係や周囲の雰囲気によって断りにくい場合があります。「盛り上げるため」という意図だけで、求めた行為の適切さは判断できません。

報道を踏まえ、企業で確認したい点を整理すると次のとおりです。以下は当協会の実務上の提案であり、報道された組織の実際の運用を示すものではありません。

確認する場面 見落としやすい点 整えたい対応
会の途中で幹部が帰る 対応役や終了判断が曖昧になる 残る運営担当と連絡先を共有する
身体的・性的な行為を求める 本人が断るまで周囲が見守る 強要を止め、退席や安全確保を支援する
翌日以降に相談がある 参加や笑顔を同意の証拠とする 具体的な行為とその場の状況を丁寧に聞く

懇親会のハラスメントを止める役割と退席の支援

私たち一般社団法人クレア人財育英協会は、ハラスメントのない健全な職場環境づくりを推進する立場として、懇親会の運営を「嫌なら断る」という参加者任せにしないことを提案します。幹事や管理職だけでなく、周囲が異変に気づいたときの連絡先と行動を共有することが必要です。

その場で一人が強く対抗する方法だけが介入ではありません。安全が確保できる範囲で話題や場を切り替える、責任者に連絡する、本人の退席を手伝うなど、状況に応じた対応があります。暴力などの危険がある場合は、無理な制止よりも安全確保と必要な通報を優先します。

雇用クリーンプランナー(KCP)の視点:責任者が帰る前に、対応の引継ぎをする

懇親会を企画する段階から、次の点を短く共有しておきましょう。

  1. 参加者の選択を守る
    参加しないことや途中で帰ることを理由に、不利益を示唆したり、後でからかったりしないよう周知します。飲酒や身体的な行為を求める場面を具体例として扱います。
  2. 対応役を明確にする
    幹部が退席する場合は、残る運営担当と連絡先を確認します。役割を引き継げない状況なら、その後の会の運営や終了を検討します。二次会でも会社内の立場による影響を軽視しません。
  3. 相談を受けた後を整える
    本人が話せる範囲で行為、日時、同席者などを記録します。写真や動画を面白がって回覧せず、調査に必要な範囲と保存方法を担当者が判断します。

懇親会のハラスメントを防ぐために決めておくこと

懇親会のハラスメント対策は、禁止事項の周知に加え、その場で対応できる体制があってこそ実践しやすくなります。幹部の退席を一つの区切りに、役割や連絡方法を引き継ぎましょう。

後から相談があった場合には、その場の反応だけで判断せず、行為と関係性、断りにくさを確認します。楽しい会だったかどうかを全員に一括して尋ねるのではなく、個別に話せる入口を用意することが大切です。

現場で使えるハラスメント対策を学ぶ

一般社団法人クレア人財育英協会では、職場のハラスメント防止に取り組む雇用クリーンプランナーの育成・認定を通じ、企業の継続的な職場環境づくりを支援しています。

相談対応や予防教育を担う人材を育て、社内の対策を実務につなげたいとお考えの企業様は、ぜひ当協会の資格認定プログラムをご活用ください。

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