2026.03.20
群馬・公立藤岡総合病院のセクハラで職員を停職6カ月。抱きつきとカルテ不正閲覧が露出させた院内の緩み|一般社団法人クレア人財育英協会
【出典】同僚にセクハラした男性を停職処分 職員の処分発表は3回目 群馬・公立藤岡総合病院
群馬・公立藤岡総合病院で30代男性職員を停職6カ月の懲戒処分
群馬県多野藤岡医療事務市町村組合は3月19日、公立藤岡総合病院の30代男性職員を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表しました。
処分は19日付です。職場で同僚にセクシュアルハラスメントなどをしたとされています。
職務中に女性職員へ複数回の身体的接触 抱きつき行為も
組合によると、男性職員は複数回にわたり、職務中に女性職員へ抱きつくなどの身体的接触を行ったとされています。
業務中の接触である点が重いです。冗談や親しさの問題ではなく、職場で拒否しにくい相手に身体で踏み込んだ行為として扱われています。
体調不良で受診した女性職員のカルテを不正閲覧
記事では、体調を悪くした女性職員が公立藤岡総合病院で受診した際、そのカルテを男性職員が不正閲覧したとも報じられています。
セクハラだけではありません。被害を受けた側が受診した先でも守られないなら、職場と医療の境界まで壊れます。
2025年12月の申し立てで発覚 複数の女性職員に約2年
この件は、被害を受けた女性職員から2025年12月に申し立てがあり発覚したとされています。
その後の調査で、複数の女性職員に対し、約2年にわたってセクハラ行為があったことを確認したと報じられています。
単発の逸脱ではなく、長く止まらなかった行為として認識された点が重要です。
所属長も厳重注意 2025年度の停職発表は3回目
組合は、男性職員の所属長を口頭による厳重注意処分にしたとしています。
また、公立藤岡総合病院を巡っては、パワハラやセクハラで職員の停職処分を発表したのが2025年度で3回目だと報じられています。
設楽芳範病院長は、組織全体でハラスメントの防止を徹底するとコメントしたとされています。ここまで続くと、個人の問題だけで終わらせるのは無理です。
雇用クリーンプランナー(KCP)の視点 身体接触と個人情報アクセスを同時に止める
この件の厄介さは、身体接触のセクハラと、カルテ不正閲覧という情報が重なっている点です。被害者は職場でも受診でも守られない感覚に追い込まれます。処分だけでは戻らず、ここも運用で決まります。
次の一手は3つです。
①初動:身体的接触の申告が出た時点で、面談メモを残し、必要に応じて記録・録音も含めて事実を固定します。カルテ閲覧の有無はアクセスログも含めて即時確認し、管理職ラインとは別にエスカレーションします。
②通報設計:相談窓口と内部通報を使える状態にし、不利益取扱い禁止を明文化します。医療機関では、ハラスメント相談と診療情報保護を切り離さずに扱う導線が必要です。
③再発防止:所属長責任を曖昧にせず、閲覧権限の監査、ハラスメント研修、職場アンケートまで回します。心理的安全性と安全配慮義務は、職場の空気だけでなく、情報アクセスの統制まで含めて守るべきものです。
結語 職場で触れ、受診記録まで見るなら、それは関係を超えている
抱きつきは見えやすい加害です。カルテの不正閲覧は見えにくい加害です。ですが、後者のほうが被害者の逃げ場を奪います。
判断軸は単純です。被害者が職場でも受診でも安全でいられたかどうかです。そこが崩れているなら、問題は一人の逸脱ではなく、院内の管理が遅れていたということです。
