2026.04.27
立教大学の人権週間プログラム、SNS誹謗中傷を考える講演会を開催へ。「何気ない一言」が人権侵害に変わる境界線|一般社団法人クレア人財育英協会
【出典】2026年度 春季人権週間プログラム「SNS時代における誹謗中傷を巡る諸問題を考える」
立教大学が6月23日に人権週間プログラムを開催 テーマはSNS時代の誹謗中傷
立教大学は、2026年6月23日午後6時から午後7時30分まで、春季人権週間プログラム「SNS時代における誹謗中傷を巡る諸問題を考える」を開催すると案内しています。
会場は池袋キャンパス7号館1階7101教室で、対面とオンラインのハイブリッド形式です。主催は人権・ハラスメント対策センターとされています。
SNS上の「何気ない一言」が、名誉と心を深く傷つける時代を正面から扱う
案内では、SNS上で根拠のないうそを流したり、一線を越えた書き込みによって相手の名誉や心を傷つける行為が大きな社会問題になっているとしています。
さらに、インターネット上の言葉は、投稿者本人にとっては何気ない一言でも、被害者の命を奪う結果につながることがあると指摘しています。スマホのワンタップが人生を左右する事態に発展しうるという危機感が、この企画の出発点です。
講演では、法規制だけでなく「表現の自由」と人権侵害の境界まで扱う
講演では、インターネット上の誹謗中傷やデジタル空間における人権侵害の解決に取り組む法律の専門家として、高橋駿弁護士が登壇すると案内されています。
内容としては、SNSを含むインターネット上での言葉の特殊性、現在の法規制の概要、ネット晒しの問題、そして「表現の自由」と「人権侵害」の境界線など、多面的な観点から話すとされています。単なる注意喚起ではなく、言論と人権の衝突をどう考えるかまで射程に入れた講演です。
講師はスポーツ界の誹謗中傷抑止にも関わる弁護士 対象は学生、教職員、校友、一般
講師の高橋駿氏は、Field-R法律事務所の弁護士で、中央大学非常勤講師、さらにスポーツ界における誹謗中傷抑止のための団体「COAS」の代表を務めていると紹介されています。
参加対象は本学学生、教職員、校友、一般で、参加費は無料です。申し込みは事前申込制で、締切は6月16日午前10時とされています。
論点 SNS問題は「匿名の悪口」ではなく、デジタル空間で人の尊厳をどう守るかの問題です
SNS上の誹謗中傷は、よく「ネットでの言い過ぎ」と軽く扱われます。ですが実際には、投稿の拡散性、保存性、検索性が加わることで、対面の暴言より長く人を追い詰めることがあります。
しかも大学のような場では、学生、教職員、校友、一般が同じ情報空間に接続しています。だから問題は個人のマナーでは終わりません。誰が傷つき、どこで拡散され、どう救済につなげるかという制度の問題でもあります。
雇用クリーンプランナー(KCP)の視点 啓発講演の価値は、聞いた後に「止める通路」があるかで決まる
この企画の本質は、SNSの怖さを知ることだけではありません。誹謗中傷が起きた時、被害を受けた人が相談し、記録し、支援につながる道筋を持てるかどうかです。ここも運用で決まります。
次の一手は3つです。
①初動:SNS上の誹謗中傷やネット晒しが起きた時は、投稿画面、日時、URL、拡散状況を保存し、証拠を早く固定します。消される前に押さえることが第一です。
②通報設計:学内外の相談窓口を、学生にも教職員にも見える形で周知し、不利益取扱いを防ぐ仕組みを整えます。講演を聞いても、相談先が見えなければ行動にはつながりません。
③再発防止:啓発イベントを単発で終わらせず、授業、ガイダンス、学内ルール、相談対応と接続します。人権侵害を「発信した側の問題」だけにせず、組織としてどう止めるかまで持つ必要があります。
結語 SNS時代に問われるのは、発信の自由より先に「人を壊さない線」を持てるかです
SNSは便利です。誰でも発信でき、誰とでもつながれます。ですが、その自由が人の尊厳を踏み抜いた瞬間、ただの便利さは暴力に変わります。
判断軸は単純です。その一言が、議論を開く言葉なのか、それとも相手を社会から追い出すための言葉なのかです。今回の講演が本当に意味を持つのは、聞いた人が投稿前にその線を思い出せるかどうかにあります。
