2025.10.03
職場のハラスメント6割が経験──最多はパワハラ、相談できず沈黙も多数
【出典】日本経済新聞(2025年10月3日配信)
職場のハラスメント6割が経験、最多はパワハラ エン調査
職場でのハラスメント経験は63%、最多はパワハラ
人材サービス大手エンが運営する転職サイト利用者を対象に行った「職場のハラスメント調査」によると、回答者の63%が「職場で何らかのハラスメントを受けた経験がある」と答えました。最も多かったのはパワーハラスメント(パワハラ)で、ハラスメント経験者の90%が回答。続いて、セクシュアルハラスメント(セクハラ)が21%、顧客からの迷惑行為であるカスタマーハラスメント(カスハラ)が19%にのぼりました。
職場で相談できないハラスメント被害者
ハラスメントを経験した人のうち、31%は「誰にも相談しなかった」と回答しました。理由は「相談しても解決にならないと思った」が68%と最多で、「相談窓口や担当部署が存在しなかった」(28%)、「相談したら仕事上の不利益が生じると思った」(26%)と続いています。この結果から、ハラスメント防止に向けた意識は高まっていても、実際の職場では相談体制やハラスメント対策が十分に機能していない実態が明らかになりました。
企業に求められるハラスメント対策
「ハラスメントのない職場にするために企業に望むこと」としては、
・相談窓口の設置(43%)
・ハラスメント実態調査の実施(41%)
・組織風土の改革(39%)
が上位に挙げられています。
回答者からは「年配者が『昔はもっとひどかった。今のはパワハラではない』と軽視する意識が問題だ」という声も出ており、パワハラやセクハラを正しく理解し、組織文化として改善する必要性が強調されています。
まとめ──職場のハラスメントをなくすには
今回の調査は、職場におけるハラスメント──特にパワハラ・セクハラ・カスタマーハラスメントが依然として多発している現実を示しています。相談窓口の不備や「相談しても解決しない」という不信感が、被害者を沈黙へと追い込んでいるのです。職場環境を改善し、企業が積極的にハラスメント実態調査と相談体制の整備を進めることが、パワハラやセクハラを根絶し、安心して働ける職場を築くための第一歩となります。
