2025.11.29
福岡県警機動隊でパワハラ・わいせつ行為が横行──後輩に放尿や納豆をかけるなど15人処分|一般社団法人クレア人財育英協会
【出典】朝日新聞(2025年11月27日配信)
後輩に尿や納豆かける 県警機動隊でパワハラ横行、15人処分 福岡
後輩に裸踊りや放尿行為、指導係の巡査を懲戒免職
福岡県警は27日、第2機動隊(北九州市)の男性巡査(24)を懲戒免職とし、同隊所属の計15人を停職や本部長訓戒などの懲戒処分にしたと発表しました。
この巡査は後輩に裸で踊らせたり顔に放尿したりするなどの行為を繰り返しており、「楽しければ何でもやっていいという考えだった」と供述しているといいます。
巡査は訓練内容を決める指導員の立場でした。
不同意わいせつ・暴行容疑で書類送検、刑事事件3件とパワハラ8件を認定
県警は巡査ら6人を不同意わいせつの疑いで福岡地検小倉支部に書類送検し、「相当処分」の意見を付けました。
懲戒免職となった巡査は暴行容疑でも書類送検されています。
監察官室によると、昨年7月から今年2月にかけて刑事事件3件、パワハラ8件を認定。被害者は男性隊員8人に上り、その中には加害側に回った隊員2人も含まれていました。
スクーバ部隊の寮や旅行先で行為、上司の「見て見ぬふり」にも処分
行為の多くは、水難救助や海中捜索を担うスクーバ部隊内で行われました。
内容は、寮内で服を脱がせて裸で踊らせる、旅行先の部屋で後輩に他人の下半身を触らせる、砂浜で顔に放尿する、水深5メートル・水温8度のプールに入らせる、泥酔した隊員の体に納豆やマヨネーズを塗り放置するなどでした。
目撃しながら上司に報告しなかった監督責任として、7人が追加処分を受けました。
内部通報から発覚、「楽しければ何でもいい」が生んだ構造的暴力
今年3月、監察官室に部内通報メールが届き、捜査が始まりました。
加害巡査の「楽しければ何でもやっていい」という供述は、仲間内の悪ふざけの名の下に、上下関係と集団同調が暴力に転化した構造を示しています。
制服組織で起きた一連の行為は、県警全体のモラルとガバナンスにも大きな疑問を投げかけています。
雇用クリーンプランナー(KCP)の視点──「遊び」ではなく人権侵害として扱う文化へ
今回の事案は、暴力・性加害・パワハラが一体化した深刻な人権侵害です。
KCPは、再発防止には次の三点が不可欠だと考えます。
① 「伝統・ノリ」を理由にした行為の全面否定
部隊内の「儀式」「悪ふざけ」を、明確に禁止行為として規程に落とし込むこと。
② 第三者による常設の通報窓口と調査
内部だけに閉じない独立した通報・調査機関を設け、通報者を保護すること。
③ 指導者・管理職への人権教育と評価連動
人権・ハラスメント防止の実践を昇任・評価に反映し、指導スタイルの転換を促すこと。
結語:制服の中で起きたことを、組織全体の責任として引き受ける
閉ざされた組織での暴力は、「一部の不祥事」として片づければ繰り返されます。
大切なのは、被害者の回復と加害者処分だけでなく、構造を変えることです。
KCPは、警察を含むすべての組織が、人を守るための権限を、人を傷つける道具にしないための仕組みづくりを支援していきます。
