2025.10.11

広陵高校野球部「甲子園辞退」問題──告訴した部員が反論「事実は大きく違う」「誹謗中傷で夜も眠れず」

【出典】スポーツニッポン(2025年10月10日配信)
甲子園辞退の広陵 告訴部員が「事実は大きく違う」「夜も眠れず…」リモート取材に60分間応じる

「SNSの内容は事実と大きく違う」──告訴部員が語る苦悩

今夏の甲子園大会出場を辞退した広陵高校(広島)の野球部問題で、SNS上で名誉を傷つけられたとして刑事告訴した3年生部員が10月10日、リモート取材に応じました。部員は「SNS上の内容と事実は大きく違う。誹謗中傷が続き、夜も眠れない日があった」と語り、告訴に至った経緯を説明しました。

暴力をめぐる一連の報道は、1月に発生した部内トラブルから始まりました。発端は、野球部寮内で禁止されていたカップラーメンを食べた下級生への注意行為。部員は「左肩を軽く押してしまった」とし、「その後も反省の態度が見られず、胸を2度突いてしまった」と説明。暴行の意図を否定しました。

「集団暴行」報道を否定、「チームとしても絶対にない」

SNSでは「100回以上の集団暴行」などの誇張された内容が拡散されましたが、部員は「事実無根。1対1の出来事で、チームとしてそのような行為はなかった」と強調。
さらに、「(被害生徒と)“ここから頑張ろう”と握手して和解していた」と振り返りました。

ただし、問題発覚後に下級生が転校を決めたことで事態は拡大。学校は世論の批判を受け、甲子園出場を辞退しました。

SNS誹謗中傷と“真実の報道”の線引き

今回の件では、SNS上の匿名投稿が全国的な話題となり、事実確認前に「暴力事件」として拡散。関係者への取材や検証が追いつかないまま、個人名や学校名が晒されました。専門家は「SNS社会では“疑惑”が“事実”として独り歩きするリスクが高く、名誉毀損の法的リスクも拡大している」と指摘しています。

雇用クリーンプランナーの視点──「教育現場の危機管理と人権配慮」の両立を

雇用クリーンプランナー(KCP)の観点から見れば、この問題は教育現場における危機管理と人権配慮のバランスを問う象徴的な事例です。
・部活動内での指導・注意が“ハラスメント”に転じない体制を整えること
・SNS炎上時に、学校・教育委員会が迅速かつ透明な説明責任を果たすこと
・生徒の人権と名誉を守るガイドラインを、学校単位で策定すること

KCPは、部活動・教育現場も企業と同様に「内部通報・危機管理・情報発信」の三位一体体制を整備する必要があると提言しています。

まとめ──“正義”の名のもとに誰かを傷つけないために

SNSによる“正義”が個人の人生を壊すことがあります。
真実の検証よりも早く広まる情報に対し、社会全体が“待つ力”と“聴く姿勢”を取り戻すことが求められています。
教育現場でも、「事実の共有」と「人を守る仕組み」が両立できる時代の倫理が問われています。

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