2025.09.22
フリーランスから会社員へ回帰する人が増加──不安定な環境と成長機会の欠如が背景
【出典】ABEMA TIMES(2025年9月21日配信)
フリーランス→会社員に…なぜ?回帰願望の当事者「収入が増えれば税金が上がり、長期休みを取ったら自分の席がある保証がない」「ずっと同じ仕事を繰り返している」
「理想の働き方」から不安定さへ
近年、フリーランスから会社員へ回帰する人が増えています。記事では、フリーライターの於ありささん(33)が登場し、8年目のフリーランス生活から転職活動に踏み出した理由を語っています。「収入が増えれば税金が上がる」「長期休みを取ったら自分の席がなくなる不安」「同じ仕事の繰り返し」理想とされた自由な働き方が、次第に不安定さへと変わっていったのです。
成長機会の欠如と「賞味期限」
実業家の岸谷蘭丸氏は「フリーランスには成長の機会がない」と指摘します。会社には締切や上司・クライアントの指導といった“育成環境”がある一方、フリーランスは「自己解決の連続」で、スキルを得ても現状維持に留まりやすい。結果として「10年が賞味期限」となるリスクを抱えると述べています。「強者しかフリーランスにはなれない」という指摘は、フリーランスの厳しい現実を端的に表しています。
会社員に戻るハードル
キャリアコンサルタントの森田昇氏は「フリーランスから会社員へ戻る人は増えている」としつつも、難易度は年齢に比例すると分析します。人手不足の今なら若い世代は比較的戻りやすいが、30代以降は厳しい局面に直面するとのことです。
また、契約書の読み込みや交渉力を持たない人はフリーランスに不向きとされ、田端信太郎氏も「交渉できない人はサインだけして後から不満を漏らす」と警鐘を鳴らしています。
雇用クリーンプランナーの視点から
雇用クリーンプランナー(KCP)の観点から見ると、今回のテーマは「自由か安定か」ではなく「制度として人を支える仕組みがあるかどうか」です。
・フリーランスは自己責任の領域が広く、リスクが個人に集中する
・会社員は制度に守られる一方で、柔軟性に欠ける
・どちらも万能ではなく、ライフステージや価値観に応じた選択が必要
重要なのは「働き方の多様性」が制度によって保障されることです。選択肢があっても、制度設計が不十分であれば「自由は不安」へと変わってしまいます。
まとめ──「自由」と「安定」の間で
フリーランスから会社員への回帰は、一時的な流れではなく、社会全体の労働観の変化を映しています。競争よりも安定を重視する若者の志向、そして制度が支えきれない不安定さが、選択を左右しています。あなた自身の働き方は、「自由に挑戦する」ことと「安定に守られる」ことのどちらに重きを置いているでしょうか。両者のバランスをどう設計するかが、これからの働き方の本質なのかもしれません。
