2025.09.29
ゲーム業界で広がるカスハラ対策──セガ・スクエニ・カプコンが方針表明、批評との線引きが課題
【出典】日本経済新聞(2025年9月28日配信)
ゲーム業界でカスハラ対策 セガやスクエニ、批評との線引きが課題
大手各社が相次ぎ対応を公表
東京ゲームショウ2025で注目されたのは、ゲーム業界に広がる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」対策です。
・セガは脅迫や誹謗中傷に法的措置も辞さない方針を発表、実際にSNSで社員を攻撃した個人に対応した実績あり。
・スクウェア・エニックスは相談窓口や教育プログラムを整備。
・カプコンも方針を公表し、レビューやSNSでの社員への中傷を確認したと説明。
コナミも同様の対策をとり、担当社員が「安心して業務にあたれるようになった」と効果を語っています。
背景にSNSの普及と個人攻撃
関西大学・池内裕美教授は「以前は企業全体への批判が中心だったが、SNS普及で開発者個人が攻撃対象になった」と指摘。
24年の調査では直近3年間でカスハラ被害が増えたと回答した人は32.6%。国も法改正や条例で対策を強化しています。
課題は「批評との線引き」
ユーザーの声には正当な製品改善要望も多く含まれます。ファンからは「カスハラは駄目だが、バグは直してから発売してほしい」といった意見も。
過剰な言動と建設的な批判の境界をどう整理するか──業界全体で枠組みづくりが求められています。
雇用クリーンプランナーの視点から
雇用クリーンプランナー(KCP)の観点では、カスハラ対策は「従業員の心理的安全性」を守るための労務管理の一部です。
・個人攻撃には毅然と対応する仕組み
・正当な意見は改善に生かすルート整備
・業界横断でのガイドラインづくり
批判と中傷を分ける仕組みを明確化できなければ、社員は萎縮し、創造性や健全な開発環境が損なわれかねません。
まとめ──ファン文化と働く人を守るルール
ゲーム業界に根強いファン文化は強みである一方、行き過ぎた要求や攻撃が現場を壊す危険もあります。
「ユーザーの声を尊重しつつ、働く人を守る」――そのバランスを取ることが、業界の信頼と持続的な成長の条件となっています。
