2025.10.10
高松市が男性職員2人を懲戒処分──消防局のパワハラ行為と公文書廃棄で減給処分、再発防止を表明
【出典】TBS NEWS DIG/RSK山陽放送(2025年10月9日配信)
高松市が懲戒処分発表 部下に対するパワハラ行為があった男性職員と公文書を廃棄した男性職員を減給に【香川】
消防局のパワーハラスメント行為で47歳職員を減給処分
香川県高松市は10月9日、職場でのパワーハラスメント(パワハラ)行為を行った男性職員と、公文書を廃棄した男性医師の2人を減給の懲戒処分にしたと発表しました。処分を受けたのは高松市消防局に勤める47歳の消防司令補で、昨年9月から今年1月にかけて、部下の頭をヘルメットの上から「とび口」と呼ばれる器具で2回叩いたほか、市民の前で大声で叱責し、精神的苦痛を与えたとされています。市は記者会見で「このたびは申し訳ございませんでした」と謝罪。パワハラ防止研修や指導体制の見直しなど、再発防止策を徹底する方針を示しました。
病院勤務の医師も懲戒処分、公文書廃棄で3か月の減給
同時に、高松市立病院に勤務する62歳の男性医師も、公文書管理違反で懲戒処分を受けました。
この医師は、患者から寄せられた意見書に自らに不利な内容が書かれていたため、故意に破棄して廃棄したとされています。市は「医療機関としての信頼を損なう行為」として、3か月間の減給10分の1を科しました。
職員の不祥事が相次ぐ中、組織の信頼回復へ
高松市ではこれまでも職員の不祥事が複数発生しており、今回の懲戒処分を受け、市幹部は「綱紀粛正を徹底し、市民の信頼を回復したい」とコメントしました。パワハラや情報改ざん、公文書廃棄などの行為は、いずれも職場のモラル低下とコンプライアンス意識の欠如から生じるものであり、組織全体の再発防止が急務です。
雇用クリーンプランナーの視点──「組織の倫理」は制度と文化で守る
雇用クリーンプランナー(KCP)の視点から見ると、今回の事案は「個人の問題」ではなく「組織文化と管理体制の問題」です。
・パワハラは“指導”と誤解されやすいが、他者の尊厳を侵す行為
・公文書の破棄は“業務効率”ではなく、公的信頼を壊す行為
・組織が再発を防ぐには、「仕組み」と「意識」の両輪改革が必要
KCPは、職場の倫理・安全・心理的安心を制度で支えることを推奨しています。懲戒処分の発表で終わらせず、信頼回復のための「透明な説明と教育」を続ける姿勢が問われます。
まとめ──“処分で終わらせない組織改革”を
高松市の懲戒処分は、パワハラと情報隠蔽という2つの信頼問題を同時に突きつけました。
「叱責文化」や「隠ぺい体質」を放置すれば、再発は避けられません。
処分を“終点”にせず、“出発点”に変える姿勢こそ、行政組織が市民から信頼を取り戻す唯一の道です。
