2025.09.29

職場に広がる「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」──精神的に幼い“だだっ子”タイプと無自覚の連鎖

【出典】朝日新聞デジタル(2025年9月29日配信)
不機嫌ハラスメントする人は「だだっ子」 無自覚なまま弱い者いじめ

不機嫌ハラスメントとは

臨床心理士の涌井美和子さんによれば、モノに当たる、ため息をわざと聞かせる、特定の人にだけムスッとした態度をとる──こうした行為は「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」にあたる可能性があります。本人に自覚がなくても、周囲に嫌な感情を伝染させ、生産性やチームのモチベーションを下げるリスクがあります。

ハラスメントが連鎖する職場環境

学校や介護施設、飲食業など「顧客からのハラスメント被害を受けやすい職場」では、従業員間のハラスメントも増える傾向が研究で示されています。利用者からの怒りをぶつけ返せないため、より弱い立場の同僚や部下に不機嫌をぶつけてしまうケースが少なくありません。過去に被害を受けた人が加害者になる割合が高い、という報告もあります。

加害者の特徴と対応の工夫

涌井さんは「フキハラ加害者は精神的に幼く、“だだっ子”のように構ってほしいタイプ」と指摘。一方で「何でもハラスメントと呼ばれることで管理職が萎縮し、コミュニケーションが難しくなり、不機嫌な態度に出る」ケースもあるといいます。重要なのは一人で抱え込まず、相談窓口や同僚に共有すること。たとえフキハラとまでいかなくても、受け手にとっては苦痛であり改善が必要です。

雇用クリーンプランナーの視点から

雇用クリーンプランナー(KCP)の観点から見ると、フキハラは「見えにくいが確実に人を傷つける行為」です。
・無自覚な不機嫌も組織に悪影響を及ぼす
・被害を相談できる場を制度的に整備することが不可欠
・管理職の萎縮を防ぐため「適切な指導」と「不機嫌の押し付け」を区別する教育が必要

「だだっ子の感情」に組織を振り回されない仕組みこそ、健全な職場文化の鍵になります。

まとめ──感情の押し付けを許さない職場へ

不機嫌ハラスメントは目に見える暴力ではありません。しかし、ため息ひとつ、無視ひとつが、職場全体の空気を濁らせます。
「仕方ない」で済ませず、相談・共有・制度で可視化することが、職場を守る第一歩です。

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